OIST前学長、ピーター・グルース博士に旭日重光章

OIST前学長のピーター・グルース博士が日本政府により功績を称えられ、名誉ある勲章を授与されることが発表されました。

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沖縄科学技術大学院大学(OIST)特別顧問(イノベーション関連)兼名誉学長、マックス・プランク学術振興協会元会長のピーター・グルース博士が、この度、日本で最も名誉ある勲章の一つである旭日重光章を授与されることになりました。OIST教職員・学生一同、祝辞を述べたいと思います。

旭日重光章は、文化やスポーツ、科学技術の振興、環境保全など、社会のさまざまな分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた個人に日本政府より授与されるものです。日本政府は授与の理由を「OISTの前学長兼理事長として日本の科学技術研究教育分野における発展に寄与したこと」としています。また、グルース博士はマックス・プランク学術振興協会の元会長及びSTSフォーラムの理事として日独間の科学技術協力にも貢献しました。

グルース博士は、2017年1月にシシドニー・ブレナー博士及びジョナサン・ドーファン博士から、OIST学長としての責務を引き継ぎました。学長としての6年間にわたり、グルース博士は、OISTの運営を再編し、世界的に競争力のある教員や学生、そして最先端の研究インフラを備えた、学際的な研究と教育のための環境を確立しました。

グルース博士は、研究者が世界をリードする研究を行うために、自由で主体的に活動できる環境を提供する「ハイトラスト・ファンディング」の維持・成長に努め、さらに2020-2030年戦略計画策定を主導しました。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいては、マスクやアルコールジェルの製造・配布、沖縄県や市町村と連携したPCR検査の実施など、様々な研究及び地域プロジェクトを通じて沖縄が新型コロナウイルスに立ち向かえるようOISTのリソースの活用を促進し、難局を乗り越えて大学のかじ取りを行いました。また、積極的に優秀な教員を採用し、量子科学技術を含む研究分野の戦略的な拡張、産学連携の強化など、OISTの成長に尽力し、第4研究棟の建設と開設、第5研究棟の建設、博士課程第一期生の卒業式の挙行など、重要な節目を達成しました。

グルース博士のリーダーシップの下、OISTは学術的にも華々しい成果を上げ、Nature Index正規化データでは、2020年に発表されたトップレベルの論文の割合で、カリフォルニア工科大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学といった世界有数の研究機関に肩を並べています。

グルース博士の先見的なリーダーシップは、沖縄における起業家精神とイノベーションの推進にも及びました。グルース博士がキャンパス内での建設を提唱したスタートアップのための施設「OIST Innovation Incubator」は、開設以来、起業家精神の拠点となっています。さらに、グルース博士は50億円規模のOIST-Lifetime Ventures Fundの設立に重要な役割を果たし、OISTから生まれたスタートアップに重要な資金を提供し、地域のイノベーションエコシステムの強化に貢献しました。また、沖縄発のスタートアップ企業の数をさらに増やすため、日本政府の援助を獲得し、現在2000平方メートルのインキュベーター施設の建設が進んでいます。

グルース博士は、2022年12月にOIST学長を退任し、後任にカリン・マルキデス博士が着任しました。

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