OKEON美ら森プロジェクト

プロジェクトは、OISTの研究者が中心となり、科学者と社会が協働して沖縄の複雑な生態系に対する理解を深めることを目的としています。同プロジェクトでは、県内のさまざまな団体や人々の協力を得て、地域の環境調査を行っています。地元の大学、高校、博物館、行政等と協力して、人々と自然環境を結びつける活動を行っています。また、長期的な目標として、持続可能な形で沖縄の複雑かつ美しい環境による恩恵にあずかり続ける時代に繋げることを目指しています。

科学的目標としては、沖縄の陸の環境を測定・モニタリングし、自然および人為的要因が時間の経過と共に環境にどのように影響を与えているかを理解することを主に目指しています。これを実現するために、研究チームはフィールド調査、情報科学、分子科学的アプローチを組み合わせています。2017年、OKEON美ら森プロジェクトは沖縄県内の24箇所で長期的なデータサンプリングを開始しました。各調査区には現在、気象データを記録する機器、節足動物トラップ、定点カメラまたはビデオ、音響レコーダーが設置されています。また、研究室では、自動化された分子およびバイオインフォマティクスシステムを含む、ハイスループットのエコゲノミクス解析パイプラインを構築しています。

主なプロジェクトとしては、環境省や琉球大学と共同で、ヒアリなどの外来種の侵入に対する早期警告システムを開発しています。また、これらのプログラムと同時進行で、

県内でのアウトリーチ活動や博物館での展示、高校の教師らと協力するプログラムなども行っています。 今後は、さらに多くの参加者と協力しながら、科学的・地理的ネットワークを拡大していきたいと考えています。

プロジェクト協力団体・個人

OKEONには、OISTの他にも共同研究者、学校、行政機関、市民などが参加し、ネットワークが拡大しています。協力団体の一覧はこちらをご覧ください。https://okeon.unit.oist.jp/?page_id=21

プロジェクト関連出版物(一部)

  • Ross, S.R.P-J., Friedman, N.R., Yoshimura, M., Yoshida, T., Donohue, I., Economo, E.P.* (2021) Utility of acoustic indices for ecological monitoring in complex sonic environments. Ecological Indicators. 121: 107114.
  • Dinets, V. Friedman, N.R., Yoshimura, M., Ogasawara, M., Economo, E.P. (2021) Acoustic detection of an unknown bat species in Okinawa. Mammal Study 45: 1–4.
  • Yoshimura, M., Suwabe, M., Ikeda, T., Ogasawara, M., Economo, E.P.. (2020) Development and Implementation of a workshop on alien species and Red Imported Fire Ants (RIFA) for elementary school students. Japanese Journal of Science Communication 26: 39-56 (in Japanese, original citation: 吉村正志, 諏訪部真友子, 池田貴子, 小笠原昌子, エヴァン・エコノモ (2020) 小学生向け外来種&ヒアリ学習ワークショップの開発と実践. 科学技術コミュニケーション, 26: 39-56.)
  • Aoyama Y., Yoshimura M., Ogasawara M., Suwabe M., Economo E. P. (2020) Potential Economic Impact on Invasion of the Red Imported Fire Ant in Okinawa, Japan. Japanese Journal of Ecology, 70: 3-14. (in Japanese, original citation: 青山 夕貴子, 吉村 正志, 小笠原 昌子, 諏訪部 真友子 & エコノモ P. エヴァン (2020) 沖縄県におけるヒアリの侵入・蔓延時に推定される経済的損失. 日本生態学会誌, 70: 3-14.)
  • Yoshimura M. (2020) Taxonomy of Alien Ants. Pp. 34-50. In: Hashimoto Y. (Ed) Alien Ants. Asakura-shobo, Tokyo. (in Japanese, original citation: 吉村正志 (2020) 外来アリの分類学. Pp. 34-50. In: 橋本佳明 (編) 外来アリのはなし. 朝倉書店, 東京都.)
  • Hashimoto Y., Yoshimura M. & Huang Rn. (2019) Wasabi Versus Red Imported Fire Ants: Preliminary Test of Repellency of Microencapsulated Allyl Isothiocyanate Against Solenopsis invicta (Hymenoptera: Formicidae) Using Bait Traps in Taiwan. Applied Entomology and Zoology, 54: 193-196.
  • Ross, S. R. P-J., Friedman, N., Dudley, K., Yoshimura, M., Economo, E.P. (2018) Listening to ecosystems: data-rich acoustic monitoring through landscape-scale sensor networks. Ecological Research 33: 135-147.
  • Yoshimura M., Yoshida T., Ogasawara M. & Economo E. P. (2016) Ant Research Program for High School Students Using the Time-unit Sampling Method. Research bulletin of Environmental Education Center, Miyagi University of Education, 18: 43-47. (in Japanese, original citation: 吉村正志, 芳田琢磨, 小笠原昌子 & エヴァン・エコノモ (2016) 高等学校科学研究実践活動に対する,単位時間採集法を用いたアリ類研究の提案と実践. 18環境教育研究紀要, 18: 43-47.).
  • Yoshimura M., Ogasawara K., Suwabe M., Taga A., Naka M., Ogasawara M., Takahara Y. & Tamashiro Y. (in press) The First Record of the Argentine Ant Linepithema humile in Okinawa (Hymenoptera: Formicidae: Dolichoderinae). The Biological Magazine Okinawa. (in Japanese, original citation: 吉村正志, 小笠原敬, 諏訪部真友子, 田賀麻美, 名嘉猛留, 小笠原昌子, 嵩原安樹, 玉城裕一 (印刷中) アルゼンチンアリ, 沖縄からの初記録. 沖縄生物学会誌.)

To sustainably manage forests, combat desertification, halt and reverse land degradation, and halt biodiversity loss