SHIMA(シマ)島嶼のサステイナビリティ向上に向けた協働

SHIMA

SHIMAは、OIST研究科が展開する島嶼の生態系や文化のサステイナビリティ(持続可能性)に関する教育を行う共同アウトリーチプロジェクトです。SHIMAのコンセプトは、アウトリーチ活動、OISTの学生、近隣・遠隔地コミュニティ、山と海のつながりという、相互に関連する4つの枝で構成されています。

  1. アウトリーチ:OISTでは、次世代の科学者育成のために、複数の科学アウトリーチプログラムを実施しています。例えば、沖縄県内外の高校でサステイナビリティをテーマにした科学の出前授業を定期的に行っています。また、恩納村立うんな中学校によるサンゴ礁の健康状態モニタリングのカリキュラム作成にも貢献しました。
  2. OISTの学生:OIST博士課程の学生は、プロフェッショナル及びキャリア・ディベロッパー・プログラム(PCDプログラム)の一環として、アウトリーチ活動や地域貢献活動に取り組んでおり、これによって沖縄県における教育及び人材の持続可能なエコシステムに貢献しています。
  3. 近隣・遠隔地コミュニティ:OISTは、地域社会がより持続可能な未来を築くことを支援するために、地域レベル及び世界レベルで複数のプロジェクトを展開しています。近隣コミュニティでは、恩納村役場と協働して、赤土流出からサンゴ礁を守るためにミツバチを利用するという取り組みを行っています。遠隔地においては、ハワイの非営利団体 クアアーイナ・ウル・アウアモ(KUA) と共同で、伝統的な天然資源管理法に焦点を当てた異文化間の学習交流を促進するSTEM教育ワークショップの開発に取り組んでいます。
  4. 山と海のつながり:島嶼のサステイナビリティは地球規模のサステイナビリティの縮図であるという考えに基づき、OISTは、島嶼コミュニティが陸と海のつながりに関する知識を深め、共有できるような取り組みを行っています。