2012-07-31

DNC2012開催-神経生物学の卓越した頭脳がOISTに結集

 今月OISTのシーサイドハウスでは、世界中から集まった大学院生や若手研究員を対象とした発生神経生物学コース(DNC)が開催されました。本コースは2週間の集中プログラムとなっており、7月30日まで続きました。

 今年で3度目の開催となるDNCは、世界最高水準の上級コースとして、厳選された受講者に対し、発生生物学から神経科学の先端的研究、そして様々なイメージング技術に至るまで、研究の基盤となる包括的な知識や技能を、講義と実験の両面から習得できるプログラムを提供しています。

 今年は昨年よりラボの機能が2倍に拡充されたため、24名の学生たちはゼブラフィッシュや微小な線虫等の多様なモデル生物を用いた研究が可能となりました。DNC 2012の共催者であるデイヴィッド・ヴァン・ヴァクター教授は、本コースの実践的な局面について触れ、「問題に取り組む手法は絶えず変化しています。そのため、学生たちは今回のような実習を通じて、全く新しい手法を探る手立てを身に付けることができました。」と、その重要性を語ってくれました。

 DNCは研究者に神経科学の奥深さを知ってもらうと同時に、アジアや米欧から集まった研究者同士の交流の場でもありました。ヴァン・ヴァクター教授は、本コースが「国際交流の役割を担っている」と述べた上で、その取組みについては、「これまで、最優秀の学生や若手研究員、一流の教員など各分野における真の指導者の招聘に力を注いできました。優秀な頭脳の持ち主が集まると起爆剤となり、、人々を刺激するのです。」と語りました。また、講演者による講義では現在進められている研究を取り入れることで、学生らに新しく編み出されたばかりの研究方法について紹介し、発見を導くエネルギーや楽しさを伝えていました。

 DNCコースは毎年、驚くほどの大好評を博しています。ヴァン・ヴァクター教授は同コースが急速に発展している点について、「2013年の開催までには、コース内容の拡充、特に神経回路レベル機能に関して充実を図り、学生と一緒に設計や組み立てを行える教員らの協力の下、 OISTのイメージング機器の拡大も目指しています。」と、説明しました。

 また、ヴァン・ヴァクター教授は、「OISTの環境は非常にユニークで、連携して研究しようというその精神は、OISTがDNCのようなプログラムが大きく飛躍し得る場所のひとつであることを示しています。」と、述べました。

(サミュエル・ピルグリム)

広報や取材に関して:media@oist.jp

研究分野: