満場のお客様を迎えてADHDに関する一般公開講演会が行われました

6月16日(土)、OISTにて、英国ノッティングハム大学のデイビッド・デイリー教授による注意欠陥多動性障害(ADHD)に関する一般公開の講演会が開催され、およそ500名が聴講しました。


注意力及び指示に従う能力強化を目的とするゲームに参加する聴講者


デイリー教授に質問をする参加者

 6月16日(土)、OISTにて、英国ノッティングハム大学のデイビッド・デイリー教授による注意欠如多動性障害(ADHD)を持つ児童へのペアレンティング(子育て対処法)に関する一般公開の講演会を開催しました。デイリー教授は、ADHDの環境的要因及び早期支援に関する専門家です。当日は500名収容可能な講堂は満席となり、デイリー教授は冒頭の挨拶で、素晴らしい天候に恵まれた土曜日の朝にも関わらず、ご来場頂いた参加者に対しお礼を述べました。

講演は3つのトピックで構成されていて、1つ目は、ADHDの症状を引き起こす心理的要因、2つ目は、これら諸症状がADHDの児童とその家族や社会との関係、学業成果、及び生活の質(QOL)にもたらす影響、そして最後にADHD児童の保護者や学校の先生がこうした児童を支援し、症状を和らげるために取り得る行動的介入について話がありました。講演最後に行われた質疑応答では、教師や福祉関係者、ADHDの児童を持つ母親や祖父である参加者の方々から、それぞれが抱える問題への対処法について質問が投げかけられました。OIST広報部の協力のもと本イベントを開催した発達神経生物学ユニットは、今回の講演を機にADHDについての理解が深まるとともに、県内在住のADHDの児童を持つ家族がより多くの情報を入手できるようにしたいと考えています。

 今回のイベントはOIST初の一般公開講演となりました。今後の催しにつきましては、OISTのウェブサイトにて案内します。

 講演での配布資料はこちらのリンク先からご覧になれます

 

 

専門分野

広報・取材に関するお問い合わせ:media@oist.jp

シェア: