2012-05-29

OISTの特筆すべき一週間


BOG・BOC合同会合におけるOIST教員による研究概要発表

 President Jonathan Dorfan greets First Lady of Japan Hitomi Noda.
 野田仁実首相夫人を出迎えるOISTジョナサン・ドーファン学長夫妻

 Group photo from first ladies' visit.
第6回太平洋・島サミット参加国首脳の夫人ら

 (From left) Violinist Jack Liebeck and Professor Brian Foster of Oxford Universityジャック・リーベック氏(左)とブライアン・フォスター教授

Reception at the Saturday concert
コンサート受付

Renee Dorfan presents a bouquet of flowers

 先週OISTでは、わずか数日の間に多くのイベントが開催されました。OIST理事会、評議員会の会合、その成果を発表する記者会見に続き、OISTに新たに完成した講堂の落成を記念する2つのイベントが開催されました。加えて、太平洋・島サミット参加国の首脳夫人の訪問を受けました。

 理事会、評議員会の会合は5月24~25日に開催されました。5名のノーベル賞受賞者を含む著名な科学者が世界中より集まり、大学院大学の進捗を確認し、将来の計画について審議が行われました。また、25日の午後には、6名のOIST教員による研究概要発表も行われました。

 理事会と評議員会の会合終了後、ジョナサン・ドーファン学長と理事会議長のトーステン・ヴィーゼル博士による記者会見が行われ、会合の成果を発表しました。ヴィーゼル博士は理事会を代表して、「会合は、OISTの未来に大いに期待できる内容だった。」と語り、OISTの教員・学生の採用活動が順調に進められたことを取り上げました。また、ヴィーゼル博士は、OISTが内閣府から支援を受け、両者が非常に良い協力関係にあることにも触れました。ドーファン学長は、理事会と評議員会のことをOISTを導く「卓越したブレーン」と称し、メンバーに謝辞を述べました。その上で、OISTの第一期生として4大陸の18ヵ国・地域から34名の非常に優秀な学生を選抜したことを発表しました。また、ドーファン学長は、OISTと沖縄県との強い連携関係や、県内の大学や政府機関と締結した連携協力協定についても言及しました。

 25日の晩には、理事と評議員はOIST職員やその家族、関係者と共に、「アインシュタインの宇宙」と題した、物理学に関するトークとバイオリン演奏を組み合わせた講演会を楽しみました。この講演は、OISTの講堂で開催する初めてのイベントとなり、挨拶に立ったドーファン学長は、これを皮切りに、今後、講堂で地域の方々に向けた多くのイベントを開催することが可能となると話しました。また、ドーファン学長は、本講演及び26日の落成記念コンサートにご協賛いただいたオリオンビール株式会社の嘉手苅義男社長に対し、感謝の意を伝えました。落成記念のテープカットでは、OISTの第一期生となる大田祥子さんとアガワル・マヤンクさんの二人が持ったテープに、ヴィーゼル博士、恩納村の池宮城秀光副村長、ドーファン学長、バックマン上級副学長がはさみを入れました。講演の冒頭でオックスフォード大学のブライアン・フォスター教授は、「過去にもノーベル賞受賞者の前で講演をしたことはありますが、5名もの受賞者を前にするのは初めての経験で、少々圧倒されています。」と話し、語り始めました。フォスター教授は、英国人バイオリニストのジャック・リーベック氏による演奏と共に、アインシュタインの科学と彼が愛したバイオリンについて紹介し、アインシュタインの理論が、今日の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)による粒子の衝突実験へどのように導かれていったかを説明しました。

 翌26日には、第6回太平洋・島サミット(PALM6)で沖縄を訪れた各国首脳夫人がOISTを訪問されました。ドーファン学長夫妻によるお出迎えの後、佐藤矩行教授が、同教授の研究グループが行っているサンゴと褐虫藻の共生に関する研究について短く発表しました。クック諸島のアカイティ・プナ首相夫人は、太平洋諸島は気候変動による海面上昇の影響を受けやすい上に、化石燃料の輸入に多額の費用を費やしており、再生可能エネルギーの開発は非常に重要であると述べられました。また、夫人らはOISTで開催中であった、日本政府及び国際再生エネルギー機関(IRENA)の共催ワークショップ「太平洋島嶼国における再生可能エネルギーの普及促進 ~課題への挑戦~」にも立ち寄られました。

 同日の晩には、講堂落成記念コンサートが華やかに催されました。コンサートは、沖縄県立芸術大学音楽学部弦楽コースの学生と教授によるオーケストラ演奏、バイオリン奏者のジャック・リーベック氏によるソロ演奏、リーベック氏とビクトリア・セイルズ女史によるバイオリンの二重奏と続き、全員による沖縄の唄の演奏で締めくくられました。本コンサートは、早くから地元メディアでも大々的に取り上げられ、入場無料のチケット予約は受付開始からわずか8時間以内に終了となりました。当日は、開演2時間以上前から多くの方にご来場いただき、開場待ちの列ができました。那覇から来られた上運天博氏は、現役を引退された建築家で、今回のコンサートは40年ぶりに聴くクラシック音楽の生演奏であっただけでなく、大好きな楽曲のひとつであるヴィヴァルディの「四季」をオーケストラの演奏で聴けたことが特に嬉しかったと語られました。同じく那覇から来られた川口莉央さん(小学6年生)は、今回出演したコンサートマスターの方からバイオリンを習っており、コンサートについて、「とても感動しました。音色が素晴らしかったです。」と感想を述べてくれました。

 
Professors and students at the Music Department of the Okinawa Prefectural University of Arts
沖縄県立芸術大学音楽学部弦楽コースの教授と学生ら
Violin duet by Jack Liebeck and Victoria Sayles
ジャック・リーベック氏とビクトリア・セイルズ女史によるバイオリン二重奏
 
 
Mr. Yoshio Kadekaru of Orion Beer
オリオンビール株式会社の嘉手苅義男社長
Renee Dorfan presents a bouquet of flowers
沖縄県立芸術大学の庭野隆之教授とドーファン夫人
 

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(ショーナ・ウィリアムズ)

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