27.3.3 予算事業単位

予算事業単位は、予算配分及び報告に関する本学における最下層の予算分類です。予算管理者は、その組織のセクションレベルより下の予算事業単位構造及び単位名称を明確にする責任を有します。

予算事業単位には次の2つの機能があります:a) 予算計画及び予算執行に際して一定のレベルの正確性を提供し、正しい管理及び情報に基づいた意思決定を可能とすること、並びに、b) 組織変更があった場合において、追跡継続性及び前年との比較可能性を維持する首尾一貫した予算事業単位の再配分を可能とすることによって、予算の構造を調整しやすくすること。

27.3.3.1 財源に付随する予算事業単位
本学の財源は多岐に渡り、それぞれその使途や報告の方法等について、要件や制約も異なります。それらの財源の使途について適切に管理・報告を行うため、それぞれの財源によって個別の予算事業単位の作成が必要です。各予算管理者及び各予算管理者の管理下のセクションリーダー等は、外部資金を受け取る際には、予算セクションに通知し、その財源に求められる管理、報告等に関する要件について報告を行う責任を負います。

27.3.3.2 異なる財源の統合
特定の補助金やその他の財源に係る法律やルール等によって禁止されている場合を除き、異なる財源を統合することは認められます。
予算管理者は、このような法律や規程等による規制を確認し、予算セクションに報告する責任を負います。

27.3.3.3 研究者や学生のための預り金に付随する予算事業単位
多くの補助金、助成金、奨学金等が個人の研究者に対して支払われますが、研究者個人に代わり、所属機関がその資金を管理する場合があります。そのような場合、資金は預り金として扱われ、資金の使途について、受取人に代わって報告が行われます。預り金として取り扱われるこのような外部資金の予算管理者は、予算セクションに特定の要件について、資金を実際に使用する前に報告する責任を負います。このような個人への資金を管理するために、特定の予算事業単位が作成されます。

27.3.3.4 予算事業単位とプロジェクト
特定の活動やプロジェクトは、プロジェクトマネージャーや予算保有者の責任の下で行われますが、異なる部署による特定の手続きや、支出が必要となる場合があります。この場合、特定の予算事業単位がプロジェクトの予算保有者のセクションの中に設けられ、その予算にはこのプロジェクトに関与している他のセクションもアクセスすることができます。これにより、支出するセクションの多様性にかかわらず、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの予算執行を管理することが可能になります。

プロジェクトの予算事業単位を擁するセクションの予算管理者は、その特定の要件、使用制限事項又はその他の情報について「予算セクション」に連絡する責務を有します。


*1. 外部研究資金セクションは予算セクションと特に綿密に作業を行い、資金提供機関へ適時かつ正確に報告が行われることを確実なものとします。

 

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