OIST理事会に吉野 彰博士を歓迎

ノーベル化学賞受賞者で、リチウムイオン電池の生みの親として知られる吉野 彰博士がOIST理事に就任しました。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)はこの度、吉野 彰博士をOIST理事会に迎えました。吉野 彰博士は京都大学での修士課程修了後、長きに渡り旭化成株式会社で研究者としてのキャリアを積み、現在は同社の名誉フェローや九州大学の名誉教授、名城大学の特別栄誉教授を務めるなど、日本の科学研究を支え続けています。

吉野 彰博士

1980年代初めに吉野博士によって考案され、以降各種産業に大きな影響を与えた、リチウムイオン電池。その開発における功績が認められ、吉野博士は2004年に紫綬褒章を、2014年には全米技術アカデミー「The Charles Stark Draper Prize」ほか、数々の賞を受賞しています。そして2019年には、米国のテキサス大学オースティン校のジョン・グッドイナフ教授、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のスタンリー・ウィッティンガム教授と共に2019年ノーベル化学賞を受賞しました。リチウムイオン電池は軽量かつ高出力で、繰り返し充電が可能なことから、スマートフォンやパソコン、電気自動車など、現代のさまざまなブレークスルー製品における技術の基盤となっています。

吉野 彰博士は、「OISTは非常にユニークな大学であることは以前から知っておりました。このOISTの一員となり嬉しく思っております。産業界の研究者の立場からOISTの研究成果を実用化につなげていく点でお役に立ちたい」と述べています。

 

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