2022-06-17

チー教授が2021年度の花王科学賞を受賞

沖縄科学技術大学院大学(OIST)で、エネルギー材料と表面科学ユニットを率いるヤビン・チー博士が、公益財団法人 花王芸術・科学財団により2021年度花王科学賞に選出されました。

2022年6月2日に東京都で開催された贈呈式では、化学・物理学分野で受賞したチー教授に賞状が授与され、副賞として300万円が贈られました

花王科学賞の賞状を披露するOISTのヤビン・チー教授(左)と公益財団法人花王芸術・科学財団の長谷部佳宏理事長(右)。

花王科学賞は、45歳以下で日本に在住する研究者による化学・物理分野および医学・生物学分野の基礎・基盤研究の振興を図ることを目的としています。今年は「表面の科学」をテーマとして、所属大学・機関から推薦を受けた研究者を対象に選考が行われました。

今回の受賞は、安価で高効率の太陽電池を作るための新しい材料として有望な金属ハロゲン化物ペロブスカイトの表面特性に関する研究を通じて、持続可能なグリーンエネルギーの開発に貢献したチー教授の功績が評価されたものです。チー教授と研究ユニットは、金属ハロゲン化物ペロブスカイトの表層を原子レベルで画像化して表面のくぼみを可視化したほか、ペロブスカイト層に塩素が取り込まれることで表面の安定性に与える影響を明らかにしました。さらに、この基礎研究から得た情報をもとに、ペロブスカイト太陽電池やモジュールの効率と安定性を向上させる新しい製造方法を開発しました。

チー教授は今回の受賞にあたり、OISTの同僚及び関係者に謝意を述べました。

「まず、このような名誉ある賞をくださった花王芸術・科学財団様に感謝申し上げます。また所属大学であるOIST、特に私を強く推薦してくださった教員担当学監のミリンダ・プロヒッタ博士、教員担当学監オフィスの高橋麻美さん、リサーチユニットアドミニストレーターの小椋ゲイラー 直子さん、研究ユニットのメンバー、共同研究者、そして家族に感謝したいと思います。最後に、OISTからの資金援助(特に知的・産業クラスター研究プログラムと概念実証プログラム)と、公的資金である科学研究費補助金と国立研究開発法人科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラム A-STEPによる助成金を頂けたことに感謝します。私たちが素晴らしい研究成果を上げてこられたのは、このような力強い支援があったからです。」

(ダニ・アレンビ)

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