マスタープラン

2003年4月にOISTのメインキャンパス建設予定地として、亜熱帯の豊かな森に囲まれ、西海岸を一望する恩納村の丘陵地が決定されました。この自然豊かなロケーションは世界最高水準の大学院大学の研究環境として最適な場所です。既存のキャンパス整備から将来の拡充計画に至るまで、地域の豊かな自然環境への配慮は最優先事項の1つです。

コンセプト

OISTキャンパスは、米国のコーンバーグ・アソシエイツ、日本最大手の日建設計、および地元沖縄の国建から成る国際的なチームにより計画と設計が進められました。キャンパスのマスタープランでは、既に小さな池がある丘陵地の下側にキャンパス・ビレッジと呼ばれる居住エリアと駐車場を設け、研究棟やセンター棟を丘の上に配置しています。この2つのエリアは、OISTトンネルギャラリーとよばれるカーブしたトンネル状の歩行者用の回廊と、垂直ライトシャフトに囲まれたエレベーターによって結ばれています。

Illustration of the position and orientation of the Lab Zone and Village Zone in the context of the Main Campus.
メインキャンパスは、センター棟を含むラボゾーンとビレッジゾーンから構成されています。
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正面玄関とラボゾーンはトンネルギャラリーでつながれています。
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センター棟へは、池を越えてトンネルギャラリーへとつながる歩行者用通路からアクセスします。
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トンネルギャラリーの一番奥にある垂直ライトシャフトに囲まれたエレベーターで建物に入ります。
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環境への配慮

キャンパス建設地は木が生い茂る急勾配の土地で、亜熱帯気候の激しい降雨により、細い尾根と深い渓谷が形成されています。環境影響評価により、渓谷の小川には希少な動植物が生息していることが判明し、保護が強く求められています。そのため、建設は尾根の部分のみに限られています。

こうした条件に加え、正面玄関から建物までの30mの高低差や、メインキャンパスを整備できる場所が実質的に丘の上部に限られていることなどが設計者の頭を悩ませました。しかし同時に、これによって、自然の地形に馴染んだ独創的なキャンパスが整備されることになりました。

Images of flora and fauna that were relocated.
工事の影響を最小限にするため、建設地に生息する動植物は慎重に移動されました。