マリンゲノミックスユニット (佐藤 矩行)
2017-07-18
この地球上に住むさまざまな動物がどのように起源し進化してきたのかを証明することは、我々が生物を理解するための一つの方法であり、最も小さな生活空間の中にもその驚くべき答えが隠されています。例えば、タコやイカといった頭足類の腎嚢に住みついている小さな寄生動物のニハイチュウ(二胚動物)もそうです。ニハイチュウは見た目は大して重要そうでもなく、...
Type: ニュース記事
2017-07-18
これまでの研究結果は限られたデータに基づいているためにニハイチュウの正確な系統学的位置の一致をみていない。左の図は1996年の解析結果であるが、二胚動物はムカデやセンチュウを含む脱皮動物(らせん卵割動物の姉妹群に当たる)に近いとされている。また中央の図は2010年の研究結果で、ここでは二胚動物はらせん卵割動物の中でミミズやヒルを含む環形動物に近縁とされている。...
Type: 写真
2017-04-06
研究成果のポイント
沖縄とオーストラリア・グレートバリアリーフの二箇所から、サンゴを食い荒らすオニヒトデのゲノムを解読(オニヒトデの全ゲノム解読は世界初)。
5,000キロも離れた二つのゲノムが極めて似通っていることから、オニヒトデがごく短期間で広範囲に大量発生していることを示唆。
オニヒトデは、別のオニヒトデが発する誘引物質に反応し集まることを確認。...
Type: プレスリリース
2016-10-14
沖縄の川に住む魚の多くは、孵化してしばらくの間、海で成長する。この仔魚期の間に海流に運ばれ、遠くへ分散する機会を持つと推測されるが、海で過ごす仔魚の生態はほとんど未解明である。
Type: 写真
2016-09-30
概要
沖縄科学技術大学院大学(OIST)マリンゲノミックスユニットの安岡有理研究員らは、サンゴの卵を用いた遺伝子操作実験に成功し、ヒトを含む動物の体づくりの進化における謎をまたひとつ明らかにしました。
ポイント:
サンゴの受精卵を用いた世界初の遺伝子機能解析
サンゴの産卵は一年に一回しか行われない上に、産卵予想は大変難しく、入手が困難です(図1)。さらに、...
Type: プレスリリース
