ジョナサン・ドーファン

ジョナサン・ドーファン

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ジョナサン・ドーファン博士は、1947年に南アフリカで生まれました。1969年に南アフリカのケープタウン大学で理学士号を、1976年にカリフォルニア大学アーバイン校で博士号を取得しました。その後、スタンフォード大学で30年以上にわたって様々なプロジェクトに携わりました。1999年から2007年まで、スタンフォード線形加速器センター(SLAC)の所長を務め、当時、素粒子物理学に特化していた研究施設を、素粒子物理学の他に、光量子科学、素粒子宇宙物理学の複数分野でも卓越した研究目的に活用できる研究施設に生まれ変わらせるなど、数々の功績を収めました。また博士は、米国エネルギー省の高エネルギー物理学諮問委員会や、マックス・プランク物理学研究所の学術諮問委員会、国際リニアコライダー計画・国際共同設計チームの加速器諮問委員会など、長年にわたり多くの諮問委員会のメンバーを務めています。

2011年にOIST初代学長に就任したドーファン博士は、長年にわたる世界的な研究施設の所長や管理者としてのマネジメント経験と、多くの国際共同プロジェクトを主導してきたリーダーとしての手腕を発揮しました。ドーファン博士は、OIST基盤整備機構の初代理事長であるシドニー・ブレナー博士が提唱したビジョンを実現し、世界最高水準の教員・学生と、最新の研究機器を備えた、今日のOISTにおける学際的な教育研究環境を整備しました。ドーファン博士は2016年12月にOIST学長を退任し、後任には前マックス・プランク学術振興協会会長のピーター・グルース博士が就任しました。

現在ドーファン博士は、イスラエルのワインツマン科学研究所や、英国のオックスフォード大学、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校、ドイツのマックス・プランク研究所など、世界中で数多くの著名な大学・研究機関において顧問や理事を務めています。2016年には、デービッド・ヒトリン博士、スティーフン・オルセン博士、高崎史彦博士と共に、素粒子物理学実験分野におけるW.K.H.パノフスキー賞を受賞しました。また2017年には、日本で最も名誉ある勲章の一つである旭日重光賞が日本政府より授与されました。ドーファン博士は名誉学長として、現在もOISTのために尽力しています。

Jonathan Dorfan Portrait
Jonathan Dorfan Goodbye

トンネルギャラリーで別れを告げるジョナサン・ドーファン初代学長とレネ・ドーファン夫人(2017年1月30日)