本展では、技法もレベルも表現もさまざまな写真が並びますが、それぞれが不思議と似た感情を映し出しています。風景から内面の深い自己表現まで、きらめくぼかしの中にそっと繋がる瞬間が散りばめられています。

これは、いわゆる「万華鏡」とは少し異なります。私たちが提案する「カレイドスコープ」は、目を凝らしてパターンや色、形、影、点を見つけていく翻訳のような体験です。ある写真に惹かれたり、なぜか心がざわついたり──理由はわからなくても、1枚1枚のビジュアルが語りかける世界に没頭してみてください。

私たちはOISTを拠点とする多様な背景を持つ写真愛好家の集まりです。単なるクラブ活動の枠を超え、沖縄で「写真コレクティブ」として活動することを目指しています。科学的な探究とは異なるアートの視点から、私たち独自の感性と発想を表現する場を、時代を超えて親しまれてきた写真という技法に見出しています。この身近すぎて見過ごされがちな表現の力を、今改めてじっくりご覧いただければ幸いです。