OIST宿舎整備事業の完了

OISTの宿舎整備事業が完了し、今後更なる宿舎の建設が計画されています。

 この度、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の5年に及ぶ宿舎整備事業が完了し、2015年10月27日に建設業者などの関係者により竣工式が行われました。OIST役員、建設業者、同事業の資金調達を担ったSPC(特別目的会社)の関係者が参列した竣工式は、日本の伝統と最先端技術の調和を象徴する整備事業をしめくくる式となりました。

 OISTのキャンパス宿舎は、学長用住居、ヒルサイドの教員宿舎、サウスヒル、ウェストコート、イーストコート、ビレッジセンター集合住宅で構成され、合計209戸が整備されています。一連の宿舎整備事業に最初から携わってきたOISTキャンパス建設セクションの日高靖晃マネージャーは、「研究棟などの施設は政府からの施設整備費補助金によって整備されていますが、宿舎の建設には官民パートナーシップ(PPP)を採用しています。大変なプロジェクトでしたが、キャンパス生活を支える質の高い宿舎が完成したと思います。」と話します。

 PPPにより建設費の確保に努めた結果、材料・技術は一貫して高い水準を満たしています。どの戸建住宅・集合住宅もデザイン性に優れ、ゆったりとした間取りの採光の良い部屋が提供されています。また、入居者が快適な生活を送れるよう機能的な設備が備えられています。家具や台所用品・食器類のレンタルも、短期間の滞在者や新たな購入を控えたい人のために利用可能となっています。

キャンパス宿舎への入居希望者は非常に多く、完成したばかりの宿舎を含め既に満室のため、近いうちに不足することが予想されます。そのため、アリ・ガンジロー副学長(施設管理担当)は「来年からはキャンパス宿舎への入居を学生に限ることを検討しています」と打ち明けます。

 宿舎の整備事業は成功裏に完了しました。OISTの施設管理ディビジョン及び出資者はその成果に大変満足しており、更なる建設を行う計画です。今後3-5年間に、追加の宿舎建設が同じくPPPにより行われる予定です。ガンジロー副学長は「この5年間に学んだ多くのことをいかし、今後も同等以上の高い質を維持していきます。」と抱負を語りました。しかし、OIST教職員・学生全員を収容する数の宿舎整備が計画されているわけではありません。その理由をガンジロー副学長は、「キャンパス内外のいずれに住むか選択肢があるのが望ましいと考えています」と説明します。

広報・取材に関するお問い合わせ:media@oist.jp

シェア: